いつまでも笑顔で歩ける人生を目指して、骨の健康を保ちましょう。

楽しい人生、いい人生を送るためには骨が折れないこと、体を動かせることがとても大事です。

健康的な生活を送ることができなくなる原因はどんなことでしょうか。


介護が必要となった主な原因を見ると、
1位が脳卒中(18.5%)、2位が認知症(15.8%)、3位が高齢による衰弱(13.4%)、4位が骨折・転倒(11.8%)、5位が関節疾患(11.9%)、6位が心臓病(4.5%)となっています※1。

※1 「平成25年国民生活基礎調査」(厚生労働省)より

骨の役割

骨は鉄筋コンクリートの建物のような構造

骨と言えばカルシウムをイメージされる方が多いかと思いますが、骨を形づくっている成分はカルシウムだけではありません。

骨を構成しているのは、たんぱく質の一種コラーゲンを主体とした成分(有機成分)、カルシウムとリンによってできたハイドロキシアパタイトを主体とした成分(無機成分)、その他の細胞外成分、そして細胞成分になります。

有機成分と無機成分があることで、骨は硬さとしなやかさを両立することができるのです。

身体を支えるだけではない

そもそも骨には、立って歩くために身体を支えるという重要な役割があります。

カルシュウムの貯蔵庫

同時に、身体がカルシウムを必要とした時に、カルシウムを補充するための貯蔵庫という重要な役割も担っています。

たとえば海の動物はカルシウムを貯蔵する必要はありません。

海水にはたくさんカルシウムが存在しているため、足りなくなったら海水を飲めばいいので、カルシウムを骨から血中に送り出す役割を担う副甲状腺という器官もありません。

骨に貯蔵されているカルシウムが不足していたら、血液中のカルシウム濃度が下がったときに補給ができなくなってしまいます。

また、身体を支えるために必要なカルシウムまで出て行ってしまうため、骨の強度が落ちて、骨折しやすくもなってしまいます。

ただし、骨が成長している若い年代では、こうした問題が表面化することはほとんどありません。

問題が現れるのは、骨量が減ってくる50歳以降です。

骨粗しょう症とは 

骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を「骨粗しょう症」といいます。

骨粗しょう症により骨がもろくなると、つまずいて手や肘をついた、くしゃみをした、などのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。

がんや脳卒中、心筋梗塞のように直接的に生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折から、介護が必要になってしまう人も少なくありません。

骨の構造がスカスカとしてもろくなっている

骨粗しょう症により折れやすい部位

骨粗しょう症により骨折しやすい部位は、背骨(脊椎椎体)、脚の付け根(大腿骨近位部)、手首(橈骨:とうこつ)、腕の付け根(上腕骨)です。

背骨が体の重みで押し潰れてしまうことを「圧迫骨折」と言い、背中や腰が曲がるなどの原因となります。

圧迫骨折が生じても、単なる腰痛として見過ごしていたり、痛みを感じない場合もあります。

1ヵ所骨折すると、その周囲の骨にも負担がかかり、連鎖的な骨折につながりやすいため、早期発見・早期治療が重要です。

骨粗しょう症の種類

骨粗しょう症には、原因別に原発性骨粗しょう症と続発性骨粗しょう症の二つがあります。

骨粗しょう症の症状チェック

症 状
症状チェック
次の3つの質問のうち当てはまる項目はありますか? ☑
☐ 以前より身長が低くなった
☐ 背中や腰が曲がってきた
☐ 背中や腰に痛みを感じる
1つでもあてはまれば、骨粗しょう症の可能性があります。お近くの医療機関での検査をおすすめします。
その他、日常のこんなことも骨粗しょう症に気づくきっかけになります。
✓ 食事量は少ないのに、お腹がすぐいっぱいになる
✓ すぐに息切れがする
✓ 以前から着ていた服の身丈が体に合わなくなった
✓ 重いものを持ったり、立ち上がるときに腰が痛む
チェックリスト

発生メカニズム

骨の新陳代謝

骨は一度できあがってしまうと、その後変わらないもののように思われがちですが、 実は古くなり劣化した骨は、メンテナンスされて新しい骨へと生まれ変わっています。

これが骨の新陳代謝です。または、「骨のリモデリング(骨改変)」ともいいます。

骨は生きている臓器

外側から確認できないため想像しにくいかもしれませんが、骨は「一度でき上がったらおしまい」ではなく、生きている臓器として活動しています。

具体的には、常に古い骨から新しい骨に作り替える新陳代謝を繰り返すことで、骨を健康な状態に維持しています。

骨代謝のサイクルを説明すると、まず破骨細胞と呼ばれる細胞が、古くなった骨を溶かしていきます(骨吸収)。

そして、溶かされた部分に骨芽細胞と呼ばれる細胞が集まり、新しい骨を作っていきます(骨形成)。

骨吸収と骨形成のバランスが保たれている間は、骨量(骨密度)に変化はありません。

しかし、何らかの原因で骨吸収の働きが骨形成よりも高まってしまうと、骨がスカスカになってもろくなってしまいます。

対策

健康な骨を育てる栄養と運動

骨を育て、維持していくためには、栄養と運動が大切です。

健康な骨を作るために必要な栄養素は、カルシウムとビタミンD、そしてビタミンB6です。

骨は、カルシウムとリンが結びついたハイドロキシアパタイトという物質でできています。

カルシウムは骨の材料として必要な栄養素ですが、多くの年代で食事からの摂取が不足している栄養素の1つでもあります。

ビタミンD不足に注意

カルシウムやリンの腸管からの吸収を高めるとともに、骨の材料となるリン酸カルシウムが骨に沈着するために必要な栄養素が、ビタミンDです。

ビタミンDも、現在の日本人では非常に不足している栄養素です。

ビタミンDを補うには、2つの方法があります。

1つは、サケや干しシイタケなどビタミンDを多く含む食品を食べること。

そしてもう1つは、日光に当たり、ビタミンDを皮膚で合成することです。

昨今、過度な日焼け対策によるビタミンD不足が問題になっています。

日焼け止めを塗っているだけでビタミンDの合成は阻害されます。1日に短時間でも良いので日光浴をすることが、骨の健康につながります。

まとめ

骨粗しょう症が厄介なのは、骨折をおこしやすくなり、それが原因で車いすや寝たきりの生活リスクが高まることです。

一度骨粗しょう症と診断されれば、早急に専門の治療を始める必要があります。

ということは、骨がスカスカになる前に十分な予防措置を講じて、骨をいつまでも健全な状態に保っておくこと。

それが骨粗しょう症と無縁でいられる最善の方法になります。

食事も運動も、長期間の継続が重要です。

私も今から栄養のバランスと運動による骨の強化は常に意識して生活をしています。

骨の健康を保つだけでなく、転倒を防止するための体のバランス力も鍛えられ、生活習慣病の予防にもつながりますから、健康で明るい将来のためにも続けることがポイントですね。

引用元

https://honeken.jp/
https://iihone.jp/
https://www.shinkokai.jp/
https://alinamin-kenko.jp/
https://www.taisho.co.jp/

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